渡辺美里 / Lovin' you
渡辺美里 「Lovin' you」 (1986年 / EPIC)
[Disc-1]
1. Long Night
2. 天使にかまれる
3. My Revolution
4. そばにいるよ
5. 素敵になりたい
6. 19才の秘かな欲望
7. This Moment
8. 君はクロール
9. Resistance
10. My Revolution (Hello Version)
[Disc-2]
1. 悲しき願い(Here & There)
2. みつめていたい(Restin’ In Your Room)
3. 言いだせないまま
4. 雨よ降らないで
5. Steppin’ Now
6. 男の子のように
7. A Happy Ending
8. Teenage Walk
9. 嵐ヶ丘
10. Lovin’ you
言わずと知れた、渡辺美里のセカンドアルバムであり、超出世作です。
小室哲哉作曲の先行シングル「My Revolution」のNo.1獲得直後という追い風もあり、こちらのアルバムも大ヒット。
もちろんオリコン1位を獲得しています。
恐らく、小室さんにとってもこの1曲がご自身の最初の大ヒットだったのではないでしょうか。
若手ミュージシャンでアイドル的要素も持ち合わせていた渡辺美里が2枚組をリリースということで、当時雑誌などではニュースになっていましたね。
内容も2枚組みというボリュームに負けず、1枚目のトップ「Long Night」から2枚目ラストの「Lovin' You」まで佳曲揃いで期待を裏切らない名盤に仕上がっています。
その秘密は美里自身の歌唱力のみならず、美里のデビュー作である前作「eyes」にも楽曲を提供していた小室哲哉と岡村靖幸の作品を多く採用したことによるものが大きいと言ってよいと思います。
90年代中期頃になると、音楽界で女性ボーカル物では、ひとつのアルバムの中に曲ごとに違うプロダクションの楽曲が収められているものが少なくなく、アルバムの印象が散漫なものもあったりしましたが、このアルバムはそのようなことは一切無く、世界観も統一されています。
当時エピックの強力新譜のほとんどを手がけていた辣腕ポロデューサー小坂洋二の力と、美里のクリエイティヴ力が、見事なまでの化学反応を起こしているのが、きっとあなたにも伝わってくるはずです。
演奏陣も、松原正樹(ギター)、高水健司(ベース)、山木秀夫(ドラム)、など当時のトップミュージシャンが起用されており、まさに鉄壁の布陣。
当時の美里への期待がいかに大きかったが、このことからもわかりますね。
何はともあれ、やはり「My Revolution」の存在感はとてつもなく大きく、この名盤の中でもブットイ大黒柱なのであります!
レベッカ / リミックス・レベッカ
レベッカ 「リミックス・レベッカ」 (1987年 / FITZBEAT)
1. RASPBERRY DREAM
2. 76th Star
3. Maybe Tomorrow
4. ラブ・パッション
5. (It's just a) SMILE
6. フリーウェイ・シンフォニー
7. HOT SPICE
8. SECRET DREAM (CHEAP HIPPIES)
9. FRIENDS
10. WHEN A WOMAN LOVES A MAN
(LPは、SIDE-1が1~5、SIDE-2が6~10)
今日は80年代を代表する女性ボーカルのバンド「レベッカ」の本盤をご紹介します。
代表作であり出世作の「REBECCA IV 〜Maybe Tomorrow〜」をご紹介する予定でしたが、個人的にレベッカを聴いた最初のアルバムが本盤だったこともあり、今回はこちらをご紹介させて頂きます。
このブログではコンピレーション盤を紹介してこなかったので、少々葛藤もあったのですが。。
古くからのレベッカファンならよくご存知かと思うのですが、本作は「REBECCA IV」「TIME」に続き3作連続のオリコン1位を獲得した大ヒット作でありながらも、リリース当時から本作の音像には賛否両論がありました。
英語の歌詞に変えてのリメイクや、ニューヨークのエンジニアを起用してのリミックスということからも察することができるように、当時アメリカで流行していたようなサウンドを狙ったのでしょう。
簡単に言えば、全体的にドンシャリなサウンドに生まれ変わっています。
筆者的にはかなり好みのサウンドだったのですが、今改めて聴いてみると「時代の音」という印象も強く、オリジナル盤に収録されているミックスの良さも再確認させて頂きました。
音楽メディアの覇権がレコードからCDに変わっていく時期でもあり、デジタル時代に合わせたサウンドづくりだったのかもしれません。
ミックスの話はこれくらいにして。。
このアルバムにはドラマ主題歌「フレンズ」のヒット後、まさに絶好調なレベッカの姿が凝縮されているように思います。
土橋安騎夫さんの作曲センスも、NOKKOの弾けるボーカルも、無敵の輝きを放っています。
リリース後35年近くの月日が経とうとしていますが、当時のレベッカの輝きは、今の若者たちの心にも十分刺さる鋭さを持ち続けていますね。
竹内まりや / ヴァラエティ
竹内まりや 「ヴァラエティ」 (1984年 / MOON)
1. もう一度
2. プラスティック・ラブ
3. 本気でオンリーユー (Let’s Get Married)
4. One Night Stand
5. Broken Heart
6. アンフィシアターの夜
7. とどかぬ想い
8. マージービートで唄わせて
9. 水とあなたと太陽と
10. ふたりはステディ
11. シェットランドに頬をうずめて
(LPは、SIDE-1が1~5曲目、SIDE-2が6~11曲目となっています。)
今回は竹内まりやさんの1984年のアルバム「ヴァラエティ」を紹介させて頂きます。
前作「ポートレイト」発表後、まりやさんはしばらく音楽活動を休止されていたのですが、本作はその休業中に書かれた曲が多く収録されているようです。
旦那様の山下達郎さんも驚いたというほど各曲のクオリティが高く、そこに達郎さんのプロデュースや達郎さんゆかりのミュージシャン達の演奏が加われば、最高の音楽が生まれないはずがありません。
本アルバムは当然のごとくオリコン初登場1位を獲得!
その後も現在に至るまで世代を超えた音楽ファンに愛される名盤となっています。
1曲目の「もう一度」のイントロから、もう心は「ヴァラエティ」の世界に飛んでいってしまいます。
リアルタイム世代の方々は、この曲がラジオでかかりまくっていた当時の思い出などもよみがえってきてしまうのではないでしょうか?
また、2曲目の「プラスティック・ラブ」が、数年前から世界的にリバイバルヒットしていますね!
筆者が知る限りでは、2018年頃からYouTube上で、本盤収録の「プラスティック・ラブ」のカバーを投稿するミュージシャンが続々と現れ始めたことが、その一因かと。。
この手のグルーヴをしっかりサウンドに乗せられるのは、やはり達郎さんの手腕のスゴさなのでしょうね。
今回のリバイバルヒット、個人的には90年代の中頃に達郎さんの「WINDY LADY」がクラブシーンでヒットしていたことと、ちょっとシンクロしてしまいます。
「プラスティック・ラブ」は、達郎さんも古くからご自身のライブで取り上げておられ、達郎さんのライブ盤「JOY」にも達郎さんのバージョンが収録されていますので、未聴の方はこちらも是非!
とにかく曲も歌詞も歌も演奏も、全曲スバラシイ、いや素晴らしすぎるアルバムです。
アナログ盤の相場も日々上昇中ですので、お持ちの方は大切になさってくださいね!
西岡恭蔵 / ディランにて
西岡恭蔵 「ディランにて」
1. サーカスにはピエロが
2. 下町のディラン
3. 谷間を下って
4. 君住む街に
5. 風を待つ船
6. 丘の上の英雄さん
7. 君の窓から
8. 僕の女王様
9. プカプカ
10. 街の君
11. 終りの来る前に
12. サーカスの終り